税務会計これでいいですか?

税務会計の参考になれば幸いです

家賃や水道光熱費を経費にする

フリーランス個人事業主の家賃や電気代、スマホ代、車両費については、事業に関連する範囲で経費にすることができます。この経費にできる部分を家事関連費といいます。

以下より順にご説明いたします。

 

1 家賃

ご自宅でも仕事される場合、家賃の一部を経費計上できます。最も無難な経費算出方法は、お住まいの総敷地面積のうち事業に使用している部分の割合から計算する方法です。

例えば、事業用の部屋8畳(12平米)/総敷地面積 ×   地代家賃の額 です。

 

2 電気代

ご自宅でかかった電気料金も事業に関連する部分を経費計上できます。これは、量の算出が困難ですので、時間から計算するのが無難です。

例えば、業務時間 /  1日24時間(1週間168時間、1ヶ月744時間)×  電気料金 です。

なお、水道代やガス代は基本的には家事関連費にしない方がよいと思います。果たして、自宅業務で水とガスを使うことがあるのかを考えてみてください。

 

3 スマホ代(通信費)

事業用のスマホをお持ちなら全額経費にできますが、プライベート用と併用している場合は、電気代と同様に時間から計算するのが無難です。

 

4 車両費(ガソリン代)

出張でレンタカーを借りた場合は、全額経費となりますが、自家用車の場合は按分する必要があります。ただし、こちらは個人的には頻度が少ないのであれば最初から経費にしない方が良いかなと思います。

家事関連費として経費計上するならば、走行距離から計算するのが無難です。

業務での走行距離数(1ヶ月)  /  1ヶ月の総走行距離数  ×  ガソリン代 です。

このため毎回車に乗る際には、走行距離を記録する必要があります。

もし、配送業を営んでおられるなら、電気代やスマホ代と同様に乗車時間で計算するのもありだと思います。